ホームドクターと地域医療について、皆様から多くのご意見をいただき、ありがとうございました。
その中で、障害をお持ちの女性の方から、以下のメールを頂戴しました。
地域格差の拡大だけでなく、さまざまな行政問題も絡む医療問題。貴重なご意見のひとつとして、ご紹介させていただくことにいたしました。
ご本人の承諾を得て、掲載させていただきました。プライバシー保護のため、お名前は匿名とさせていただきました。文面は、ご本人の意思を尊重し、オリジナルのまま掲載させていただいておりますが、読みやすさを考慮し、一部、改行の処理を行いました。
ご理解ほど、お願い申し上げます。
「初めまして。私は障害者手帳1種1級を所持している者です。障害があるため病院に通うのにも交通手段がなく不便を感じています。
現在、障害者が利用出来る行政サービスでの在宅医療マッサージを利用していますが、国が定めている料金設定が納得できません。業者の定める建物の場所から私の自宅(利用者の家)までの地図上の直線距離で料金設定されていまして、マッサージ時間30分(国が決めた時間)で4,720円が1回分として税金から支払われています。最初に取り決めた規定をくつがえさない(改定)しないのでず〜っと同じ状況です。
業者を法外もなく儲けさせてる意味がどうしても理解出来ません。健康保険で手続きをするので3割は私が先に払い、3ヵ月後に補助で戻ってはくるのですが障害者が潤っているわけではないのです。マッサージの業者に大部分は交通費の手当てで払われているのです。
こういうところから国は障害者の移動手当てを考えてもらいたいです。
訴える場がなくて困っていたものですから、実情を知ってもらうのに良い機会だと思いメールしました。本当に必要としてる者に税金が使われて欲しいのです。どう考えてもおかしいですよ。料金設定を見直して無駄をなくす良い改善策はないものでしょうか?財政難でどんどん弱者が切り詰められているのに何故在宅医療マッサージの料金設定のシステムを国は許しているのか腹がたちます。
もし何か行政や国に対応する機会があれば是非この様な事例があり、辛い思いをしている者があるという事を伝えていただきたいのです。宜しくお願いいたします。」
・九州・沖縄 女性 20歳未満 学生
医師不足の慢性化。大きな病院ですら医師・看護士が足りず、他地域まで出ざるを得ないという話が次第に身近な地域で起こるようになってきている。かといって医療関係者を増やすために資格取得基準を下げてしまう訳にもいかず、という現状が非常に息苦しく思える。
・東海 女性 20〜24歳 学生
近くに総合病院があるので、具合が悪いときはそこに行っているが、人が多くていつも2時間くらい待つ。それなのに、診察はとても雑で、時間も短い。一方的に説明されて、こっちの話をあまり聞いてくれない。だから信用していいのかわからない。不安な気持ちで病院に行っているのに、言葉や、対応が冷たいのでいつも嫌な気持ちで帰る。少し離れていても、丁寧な診察が受けたいから、次回個人病院を紹介してもらうことにした。
・関東 女性 25〜29歳 専業主婦
まず住まいから掛かりつけの病院まで車で15分以上かかる辺鄙な場所に住んでいることが心配です。しかもその個人病院の院長は高齢で跡継ぎもいないため、リタイアされた後、近くの病院はヤブ医者ばかりなので1時間離れた都市部の総合病院に行くようになるかと思うととても不安になります。
・関東 女性 25〜29歳 会社員
近くに大学病院や総合病院ができると、安心するが、個人診療所とうまく提携しないと、個人診療所が潰されていく現状がある。また、入院期間の短縮化が図られているため、その分個人診療所や在宅サービスの必要、福祉の充実が重要なのに、現在、その対応は遅れていると思う。
・近畿 女性 25〜29歳 会社員
産婦人科がどんどんなくなっていっている。去年、自分自身出産したが、産科のある病院が少なく困った。近所にある病院は人が集中しているので、診察,会計の待ち時間が長くしんどかった。
・九州・沖縄 女性 25〜29歳 アルバイト
現在、在宅介護をしているます。田舎のせいなのか、救急医療の体制がものすごく悪く、救急車で運んでも診察まで7~13時間、待合室で待たされました。このままの状態で将来もいくとなると、すごく不安です。
・関東 女性 25〜29歳 会社員
自分が幼い時から通っている小さな内科とかでは、自分が成人しても変わらない先生や設備では、不安に思う。確実に医学の変化に向上しているように感じないから。
・九州・沖縄 女性 25〜29歳 会社員
先日テレビ番組で地域医療と都市医療の格差を取り上げていました。どこで治療するかによって個人の生死が変わってしまうとしたら、田舎に住んでいる両親の事も含めて将来をとても不安に感じます。
・九州・沖縄 女性 25〜29歳 会社員
総合病院はあるけど、専門医院が無いので、呼吸器に障害がある私は、他県まで通ってます。急な時が通えないので不安です。
・北海道 女性 25〜29歳 専業主婦
僻地なので明らかに病院・医師が不足しているため、車で何時間もかかる病院へ行かなければならない為、急変の際の対応などが不安。
・中国 女性 30〜34歳 会社員
医療費の高騰で、医療を受ける側の負担が重くなっているのに、(周囲の医者を見る限り)医者の中には税金他一般より厚遇されていてそれを悪用している人がいる。地域医療については開業医のレベル(知識も精神的にも)がより高められる必要を感じる。
・東海 女性 30〜34歳 専業主婦
家の近くに医院はたくさんありますが、どこの医院も先生の年齢が高いような気がします。まず、何を言ってるかわからないし、診察を受けてるこちらが、先生の心配をしてしまいます・・・。これから、子どもを産んだりと病院にかかる機会も多くなると思います。先生からのアドバイス等迅速・的確に聞けるのか不安がつのります。
・関東 女性 30〜34歳 専業主婦
近くの県立病院で医師不足から、一時「内科閉鎖」になった。今は再開しているが、またその近くの市立病院も存続が危ぶまれているから。
・近畿 女性 30〜34歳 会社員
現在子供が1人いますが、じき2人目をと思っており、帰郷する予定ですが、受け入れ産婦人科が少なく、病院までに時間がかかる為、もし何かトラブルがあった際が不安。また、高齢化にともない、将来、主人や自分が病にかかった時受け入れてくれる病院があるだろうか心配。
・東北 女性 30〜34歳 会社員
私は医療従事者です。それでも、やっぱり今の地域医療には不安です。医師の都市流出のような感じで、医師の高齢化があり、将来は開業医も減ってしまうだろうし、最先端の医学情報を把握できる医師も減るだろうし・・・。『老老介護』と言う言葉があるように、『老老治療』のような状態になっていくのではないでしょうか。
・東北 男性 30〜34歳 会社員
当方の地域では、以前産婦人科医が医療ミスということで逮捕され、全国ニュースにもなりました。このケースを考えれば仕方の無かったことと思いますし、逮捕は行き過ぎた行為だと思います。さらにこの件で、おそらくこの地域に来たいと思う産科医は居ないでしょう。少子化が叫ばれている中、今後のこの地域の医療が心配です。
・近畿 女性 35〜39歳 専業主婦
子供がお世話になっている皮膚科の先生が高齢でもうそろそろ廃院の噂が。。ステロイドを使わず先生が独自で調合した塗り薬なので、他の医院ではそのお薬が貰えないんです。そういう昔からの先生がいるような医院はHPなんかもないので情報も得られにくいし。。
・関東 女性 45〜49歳 その他
マンションが多く立ち並び、隣近所の人もあまりわからないような状態なので、地域としての連帯感や認識があまりありません。高齢化社会を向かえ、地域のお年寄りを地域全体でケアしていかなければいかないと思うので、地域医療の重要性とともに、住民の意識の改革も必要だと思います。
・北海道 女性 45〜49歳 専業主婦
専門的にきちんと診てくれる病院がない。また、体の一部分は診てくれても、1人の人間としての全体をしっかり診てくれる病院がない。
・関東 女性 50〜59歳 会社員
かかりつけ医が二代目になりたよりない。
・近畿 男性 50〜59歳 会社員
マスコミによる医療事故過剰報道で、医師が萎縮し、診療ができにくくなっている。
・近畿 女性 50〜59歳 専業主婦
近くに眼科・整形外科・外科などが無い。将来、白内障になった場合、電車での通院・入院などが大変そう。また骨折などした場合、救急車に頼るしかなく、速やかな処置ができないのが不安。交通事故の場合も同様。
・九州・沖縄 女性 50〜59歳 自営業
私は3年前薬による肝臓を悪くし病院にいきました。微熱、食欲不振、脱力感、黄疸、動悸そのほかの症状がでているにもかかわらず血液検査を頼んでも無視され、その内全身黄色になってもう少しで命を落とす所でした。入院した時の、医師、看護師のミスの多い事。。。こいつらは、馬鹿だと今でも思っています。それから、病院、医師、看護士選びにこそ命をかけています。私の兄は、幼いころ医師の注射ミスでなくなりました。
・東海 男性 50〜59歳 会社員
昔のように総合的に見られる医者がいなくなり、専門で細分化したため、「ちょっと体調が悪い」程度ではどこに相談して良いか判らない上、医療費の高騰で少しくらい悪くても病院に行けなくなった。総合病院はたらい回しにされ、しかもインターンの研修に使われるのでよけいに体調が悪くなる事もある。安心材料はひとつもない!
・近畿 男性 60歳以上 その他
今、61才の男子です。現在は、都市に住んでいますが、いずれ夫婦田舎で暮らしたいと考えています。しかし、テレビでも問題になっているように医者が大学に帰ってしまい、まともな医療が受けられそうにありません。おまけに、救急車を呼んでも1時間半もかかるそうです。こんな状態で田舎に住めません。マスコミは、もっとこの現状解決するよう報道を続けて欲しい。このことが進むと田舎に住む人がいなくなるでしよう。そう思いませんか。もうしばらく考えて結論を出したいと思います。
・関東 男性 60歳以上 無職
麻布十番で歯科医は10メートルに1軒はあるが、内科医は2軒しかない。何故?
・近畿 男性 60歳以上 会社員
老齢化して、心臓、脳障害、リハビリで将来の医療の質と医療費に心配します。
日本では、いわゆる「かかりつけのお医者さん」のことで、病気や怪我をした とき、まず最初に相談する医師のこと。普段の健康のチェック管理や治療を行い、症状などに応じて専門医を紹介したり、高度医療が必要なときには大学病院や総合病院を紹介してくれるなど、他の医療機関との連携をとることができ、医療全般にわたって安心して相談できることが求められています。
地域住民に密着していて、地域住民のニーズに合うような形で提供される医療のこと。広義には、住民の健康を地域を挙げて支援することなどが含まれます。
地域住民の医療支援には、自治体が主催する健康診断から、予防医学の立場から地域が運営するスポーツクラブ、地域の他医療機関の連携などでがあります。
高齢社会を迎え、医療費が高騰、さらには健康保険制度が大きく見直されようとしている今、地域医療においては、治療中心の医療から、病気を未然に防ぎ、人が豊かな生活を送るために必要な健康を守るという「予防医学」の医療への転換が求められています。
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